【BUNGO-ブンゴ-】第43話[客観的]に見る袴田の野球愛
集英社の週刊ヤングジャンプ No.2 に掲載のBUNGO-ブンゴ- 第43話 [客観的] 読みました。静央 vs 上本牧の熾烈な戦いが幕を開けました。ただ無心で、ひたすら無心で全力を注ぐ、上本牧のエース下川に一番サードの水嶋が挑みます。
スタメンが一丸となって闘う姿を応援席で観ている袴田が「まるで、違う世界の出来事じゃねーかよ! “こんなこと”には気付きたくはなかったー・・・!」と圧倒されるところから今回の物語はスタートしました。
袴田の力は練習の積み重ね
苦悩の表情を浮かべつつ「”客観視”こそが俺の最大の武器だ!」と分析する袴田は、小4のころ野球を始めながらも「野球の”センスがない”」と気づき父親に辞める相談をした時のことを思い出すのでした。
その時、袴田父は「半年間! 俺も野球のことは分かんねーけどよ。今日から毎日一緒に野球の練習してみよーぜ!真剣に!半年間やって何も成果が現れなかったら、お前の好きにしたらいい!」と励し、プロ野球選手のDVDを見たり、強豪チームの練習方法を学んだり、父親と毎日練習に励み、半年後にはかなりの実力を身につけるに至ったのでした。
しかし、袴田の父親はいいこと言いますね。そのうえ本当に毎日練習に付き合うなんてすばらしい。私も小さな息子を持つ父やなので、この父親像参考にさせてもらいます!
客観視こそ武器
そんな過去から、袴田は自分を「俺には”才能”がない。だがそれでいい。だからこそ上手くなれたと実感しているからだ」と客観的に分析します。客観視こそ最大の武器だと言う袴田は、「静央シニアの主力メンバーは怪物ばかりだ。今すぐは無理だが、1・2年かければあのレベルに必ず追いつける。2年後は俺様こそが主力だ。それでいい・・・それがいい!」
と思い続けてここまできたのでした。
袴田の熱い想い
しかし袴田は熱い戦いを目の当たりにして「そう、それでいい。はずだった・・・!!」と感じ始めました。
そして「2年後のレギュラーになる事なんて、現在はどうでもいい!!」と想いがこみ上げ始める袴田。「ただ野球が野球がしてえ・・・!!静央のメンバーとしてグラウンドでプレーを・・・!!」とさらに想いは深まります。
最初は応援席のチームメイトの「ホラ、袴田も声出そうぜ!」に「うるせえ!!」と返していた袴田でしたが、「こっち側にいる俺にできる事は・・・こんな・・・。」「クソだせぇ・・・応援だけじゃねえか!」と、大声でバッターボックスの水嶋に声援を送り始めるのでした。
野球の試合って、グラウンドでプレーをしているだけでなくベンチのメンバーも成長させるんですね。袴田の熱い想いが伝わってくる回でした。
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