極黒のブリュンヒルデ 第75話 [禁忌の正体] の感想
アニメ化企画進行中だそうです。ただ、詳細は全く謎。分かり次第感想の中でも触れていきます。さて、本編ではヴァルキュリアとヴィンガルフの奇襲、村上 良太が最終手段として自ら招き入れたとは言えヘクセンヤクトの追っ手から辛くも逃れた魔法使い達。一夜明けた彼女らはどの様な心境なのか…。
一夜明けた朝
さすがにみんな…疲れてるな…
初菜の回復を待って合流することを約束した良太も無事に廃屋に辿り着き、黒羽 寧子、佳奈、カズミは無事に朝を迎えることができました。ただ1人、鷹鳥 小鳥だけはヴィンガルフの所長 九 千怜 に連れ去られてしまいましたが・・。
健気に振る舞っている彼女らを見るも、「さすがにみんな…疲れてるな…」と按ずる良太でした。廃屋に集まったものの、ダム工事の再開の関係で人が近くまで来る可能性があり夜明け早々に廃屋を後にするのでした。
「……。」
次の行き先を心配する佳奈に、良太は「ひとつあてがあるんだ。」と素の表情で答えていました。
この展開、だいたい察しはつきます。
「……」と無表情で出迎えたのは、叔父の柱谷 小五郎でした。
九 千怜 と 柱谷 小五郎
一体何があったんだ?
行くところがないからしばらく匿って欲しいと申し出る良太に、「一体何があったんだ?……詳しく話せ」と興味を示す小五郎でした。
九に天文台を襲撃されたこと、九が非人道的研究機関ヴィンガルフの所長であること、九に小鳥が連れ去られたから取り戻そうと考えていることを話す良太でした。
「…。小鳥…。あのおっぱいの大きな女か。」と質問する小五郎に、「あのおっぱいの大きな女だ。」と答える良太。。なんなんですかね。この掛け合いは(笑)
小五郎は、九の現在を聞いて「奴らしい」と納得していました。
小鳥と鎮死剤の両方を手に入れる!
良太の自信
小鳥を取り戻したとしてもこちらには薬がない。敵側なら薬もあるし九からの救出も難しいから寧子らにはここで安らかに最後を迎えさせるのが理性的判断だと提言する小五郎に、良太は九の手元に間違いなくある鎮死剤も手に入れることが一番の解決策だと返します。
小五郎の「確かに成功の確率を考えなければ、それが一番だな。」という言葉には私は納得してしまいました。「時間もないのにどうする気だ?」と問いかける小五郎に対して良太は、「考えがある。」と自信ありの表情で答えていました。
一体どんな考えなのか想像つきません。
九 千怜の過去
全ての命に、等しく意味はない。
小五郎と良太のやりとりが一段落したところで、九の回想シーンに移ります。
「生きている虫と死んだ虫の差は何か?そこに物質的な差異はあるのか?命とは何だ?」と思う若かりし頃の九の姿。そこへ駆け寄る妹、そして妹の病死と直面…。
命とは何だ?
病気で死んだ妹。身体はこの通り欠陥品だが脳とその心は痛んでいない。だから身体などなくとも、心臓さえなくとも、脳さえ生きていれば死なないはずだ。と…、妹の頭だけを保存しようとする九の姿。
「命とは何だ?」と再び自問する九。もともとの彼の考え方なのか、大切な妹を失ったことが彼をそうさせてしまったのか…。そしてヴィンガルフへと足を踏み入れる九、そこで「完全なる生命体の復元」と「この星を統べる人類の創造」という目標に向かい、人類の起源と向き合い妹を蘇らせることを願っている様でした。
鷹鳥 小鳥?怜那?
問いかける九
ヴィンガルフの研究所ではなく、とある一室に小鳥を連れてきた九は「一体何を怯えているんだ。怜那。なぜ私の前に現れない?」と問いかけます。小鳥にしてみれば一体何が何なのか分かりません…。私が思うに、千怜と同じ「怜」という漢字がついていることから怜那は千怜の妹なのだろうと。ドラシルとして蘇らせて小鳥のハーネストに組み込んだのではないかと予想しています。
私は…一体何なんですか?
小鳥にしてみれば全く意味がわかりません。。涙を浮かべながら「私は…一体何なんですか?どうして…みんな私を探しているんですか?」と言葉をこぼします。
九は、地球上の人類は全て宇宙人が作り出したモノであると証拠を掴んでいると言い、さらに宇宙人たちはいつでも地球上の人類を滅ぼせる仕組みを組み込んでおり、そのリセットするためのスイッチこそ鷹鳥 小鳥なのだと言いいます。
宇宙のスケールで展開する物語…
驚きを隠せない小鳥
九の言葉に息を呑む小鳥…。私たち読者を含めて、一体何が始まろうとしているのだろう?と思ったのではないかと。ヘクセンヤクトが気にしている「ドラシルが孵卵する」とはまた少し意味合いが違いそうですね。。
怜那を蘇らせようとしているのか、人類をリセットしようとしているのか、九が何を考えているのか全く見えません。。今回の第75話は、週刊ヤングジャンプ No.44特大号 10/17号(2013年10月3日発売)に掲載されています。