【TAMATA】「第1話 看板娘」クビ寸前フリーライター 頼田 書男がカフェ看板娘と遭遇する!
新連載、華々しくスタート・・・?
2017年6月22日発売の週刊ヤングジャンプ No.30(特大号)通巻No.1830 にて、「TAMATA(たまた)」というタイトルの作品が新連載開始しました。
新連載第一話は当然巻頭カラー!にも関わらず、暗がりの部屋でため息を漏らす1人のの作家のシーンからスタートです。
2人の登場人物。先が読めないプロローグ。
新連載冒頭を飾るひと言。そこには「もう成るように成れ・・・」と記事を書き上げるも暗がりでため息をつく、1人の男性の姿がありました。
「生活か夢かを問われれば、妥協を飲み生活を取るのが人の常だ」
そして続けて、「しかし、彼女は・・・、そんなものはどちらも些末だと、そう言っている様に思えたのだ。」と。
そこは可憐なウェイトレスが描かれた表紙で飾られていました。
ちなみに些末というのは「重要でない、小さなことであるさま。些細 (ささい) 。」だそうです。些細なら分かります(^_^;)
クビ寸前フリーライター 頼田 書男(ライタ カクオ)
自分の書きたい記事を持ち込んで怒られ土下座して、意気消沈して帰る帰り道、彼は表紙で描かれていたメイド服のウェイトレスと遭遇します。
秋葉原に居るかのようなメイド服に違和感を覚えただけだった彼でしたが、そのメイドが路地裏で喝上げ行為をしているのを目撃し、「何ですかあなた」と問い詰められるのでした。
メイドの正体はカフェ・夕飯のウェイトレス
ウェイトレスの追求に恐れ「ライターです」と答えた彼が連れてこられたのは、ウェイトレスの勤務先の喫茶店「カフェ・夕飯(ユーメシ)」でした。
換算とした店内で彼女は、無銭飲食の犯人から料金を徴収したいたのだといいます。
そしておもむろに彼女は、彼に向けてピースサインを出すのでした。
あっけにとられる彼に彼女は・・・
「お見事!カフェ・ウェイトレス、食い逃げ犯から料金徴収! あっぱれ!」・・・という記事を書くはずだから写真をどうぞと主張するのでした。
ウェイトレスの勢いや、鋭い目力、ホラー要素も有り、かなり濃いキャラクターに書きたい衝動に駆られるライターの頼田 書男でしたが、決死の覚悟でカフェを後にするのでした。
ウェイトレスの最後にこぼした
「何でもいいのでお客様が集まってくれないと、お店が・・・大変なことに・・・・・・」と、シュンとする姿と言葉がとても意味ありげでした。
頼田、レコーダーを紛失し再来店
自宅にて次の記事を書こうとした頼田でしたが、記事を書くのに必要なレコーダーを紛失していることに気付きます。
もしかしてさっきのカフェ・夕飯にあるのでは?と夜のカフェに再来店した頼田ですが、「しょうがない、これはしょうがない。仕事道具ないと駄目だもん。必須、必須」と頭で繰り返しながら店のドアに手を伸ばすあたり、もはやもう一度彼女みたさの口実であることが伺えます。
彼がそこで見たものは・・・
カフェ・オーナーとのもめ事
カフェに入るなり、頼田とカフェの目が合います。「ライターさん・・・、やはり私の記事をかきたくなって・・・」とニヤリとした笑顔を浮かべるのでした。
しかしすぐさま話しは第1話の核心に・・・
そこに居たのは年配のたばこを吹かした男性。カフェ・夕飯のテナントオーナーだそうです。
テナントオーナーの男性は、カフェ・ウェイトレスの彼女に強気な態度でこう言うのでした。
「この店・・・どうせこのままでもお客こなくて潰れるだからさあ。僕に丸々チョウダイよって。君も雇ってあげるからさ〜」
「結構です。」と断じて応じないウェイトレスの彼女
「お前が了解すれば僕は元手0で金儲けができる!」とすごい形相ですごいことを平然とのたまうテナントオーナーの男性でした。
テナントオーナーの男性はカフェ・ウェイトレスの胸を平手打ち、返す彼女はお盆でオーナーの顔面を叩き、オーナーのハゲ頭を平手でペシーン!!と両者譲らぬ小競り合い。
テナントオーナーの「契約解除だ!!」の言葉にも、カフェ・ウェイトレスは「それは困ります。おあいこになった事ですし、ここはひとつ冷静に話し合いを・・・」と動じません。
普通は、ウェイトレスの方が圧倒的に不利な立ち位置なのですけどね。。
記事・・・!書かせてもらえないでしょうか・・・!?
そんなウェイトレスの彼女の言動に書きたい衝動が抑えきれなくなった、ライターの頼田は、記事を書かせてくれと言い出すもすぐさま後悔するのでした。
でも・・・
「でもさあ、しょうがないんじゃないか!?だって書きたくなるだろ!!こんな女の子!!」と心の中で結論を出します。
頼田に向けるキリリ顔のウェイトレスの大ゴマに書き添えられた程度のセリフ「実はずっと書きたかったのでは?」というのも印象的です。
書きたい事を書く、やりたい事をやる。そんなことが素直にできるのが理想ですよね!ところで土下座して謝るほどだった頼田・・・。大丈夫でしょうか!?
オーナーからの強気の要求
頼田が記事を書くことで何故か落ち着いたオーナー
・・・と思われましたが、オーナーが突きつけてきたのは「月200万の売り上げと、収入の5割をオーナーに慰謝料の名目で献上すること」でした。
要求の大きさに慌てふためくのはライターの頼田、しかしカフェ・ウェイトレスの彼女は「構いません」と強気で応じるのでした。
その秘策は・・・
「ライターさん。いい文章を宜しく頼みます!」
完全丸投げの秘策でした。
1ヶ月後のカフェ・夕飯
それから一ヶ月後のとある日、カフェ・ウェイトレスの彼女が「何故 今日これほど・・・?」という大繁盛の日が訪れていました。
まあ、何故かは簡単に察せますよね。
照れた表情で来店した1人の女性、「えっと・・・!この雑誌を読んできたんですけど・・・その・・・。」と話し出し広げた雑誌の1ページ。
そこには・・・
「こんなウェイトレスがいていいのか!?」と題打たれた見開きページ。
ここでついに謎めいていたカフェ・ウェイトレスの彼女の素性が明らかに。
<店長>田俣 澄(たまた すみ)氏
カフェ・夕飯の従業員は1人。彼女がウェイトレス兼、料理長、店主全てをこなすのだと書かれています。
んー・・・、カフェ・夕飯の営業時間と定休日が気になります。そして本日の大繁盛・・・。到底1人で平然と回せる量ではあまりせんが。。
記事にはもてなしの料理を彼女が食べ始めたり、もてなしだと思っていた料理の料金を著者に請求されたなどの内容までも綴られていました。
気になる部分はマンガ紙面から隠れていたりして意味深な部分はあるものの、大繁盛する内容かというと疑問が・・・
ともあれ、
「初めまして。田俣と申します。初のご来店歓迎いたします」と締めくくられた第一話。マンガ紙面内の来店客に向けられた言葉と同時に、私達読者へ向けられた第一話を読んでくれてありがとうの意も込められていると推測します。
果てして、この展開がどう広がって行くのか、はたまた広がらずに終わってしまうのか気になるところですが、第2話以降、どうなっていくのか楽しみです。
オーナーの無理難題をクリアーすることができるのか!?