【テラフォーマーズ(新章地球編)】第42話 [LE GRAND ROI D’ ANGOLMOIS 上陸]読みました。日本水際の攻防戦。
週刊ヤングジャンプ No.21,22合併号から、休載が続いていたテラフォーマーズがついに連載再開しました。 今回は2018/5/10発売の週刊ヤングジャンプ 23号 に掲載されていた テラフォーマーズ(新章地球編)第42話「LE GRAND ROI D’ ANGOLMOIS 上陸」を読んだ感想です。テラフォーマーズは作/貴家 悠、画/橘 賢一先生方の作品です。
地球上で密かに侵略を始めていた火星のゴキブリ「テラフォーマー」
しかしここに来て一気にその姿を全世界の人類にしらしめ、恐怖で震え上がらせ始めたのでした。そして日本へ侵略を始めるテラフォーマーの大群、未知なる敵を前に日本は・・・地球は大丈夫なのだろうか・・・!?
劉 就武の野望はたたれ、世界は大混乱。
中国国家主席の劉 就武(りゅう・じょうう)がテラフォーマーの「祈る者」に殺されてしまいました。殺されない根拠と野望があった様なのですが、残念ながらテラフォーマーにとってそんな作戦など考慮するには足らなかった様です。
そんな様子が全世界に中継されたものだから、世界は大混乱。パニックに陥りました。たとえ平和ボケした人類であっても、その殺戮の様子から、テラフォーマーを「敵」と認識するのはたやすかった様です。
まぁ、実際私たちがテレビを付けて同じ光景を目の当たりにしたら・・・。それは恐怖のどん底ですよね・・・。
東京沿岸部での攻防戦が始まる。
未知のテラフォーマーと戦闘する戦士でしたが、東京沿岸部での攻防戦は善戦。ゴキブリの天敵である「ゲジゲジ」に変態した一人の戦士の決意の戦いがテラフォーマーを次々と殲滅させていくのでした。
四十数年前にバグズ1号が火星でテラフォーマーを発見・対峙して以来、表向きはテラフォーミングの調査といいつつも対テラフォーマーの人体実験とも言えるバグズ2号、火星のウィルスを持ち帰る為のアネックス1号計画。
これら歴史を経て発展した M.O.手術(モザイクオーガン・オペレーション)は、量産をも可能にし、テラフォーマーの大群をも駆逐する戦力を備えることができていたのでした。
そうでなければ、人類とテラフォーマーの力差は圧倒的、赤子の手をひねるかのごとく人類は敗れ去るところでした。
ケビン・ベイカーが残した言葉・・・
その決意の戦士「ケビン・ベイカー」曹長は、長時間の攻防で何度もM.O.手術の能力開花の為の薬を打ち続けた為の副作用で、元の人間に戻れなくなり命を落としたのでした。バグズ2号計画のティンと同じ鉄板パターンですね。
そんな彼が戦いながら、残した心の叫びが印象的でした。
“人体実験の賜物”? “戦争のための技術”? あァ そうだろうな!!! だったら何なんだよ!? それを言ったらロケットやネットはおろかエンジンから車輪からテツから何だってそうじゃねぇか!!!」
戦争目的が先か後かは何とも言えませんが、確かに終着はそうですよね。
護られた東京、奪われた3島
東京沿岸部はテラフォーマーの手から護る事ができたものの、同時に襲撃を受けていた南鳥島と種子島、鹿児島の一部は護り切れず、テラフォーマーによって占拠されてしまったのでした。
これはなかなかマズイ展開ですね・・・。
因縁の対峙
そして場面が変わって最後、シーンは戻り、劉 就武を殺して世界を恐怖に陥れたテラフォーマーが飛び立とうとした瞬間へと移りました。
しかし、飛び立つつもりががんじがらめで動きを封じられたテラフォーマー・・・。そこへ一人の男が姿を現しました。
彼はそう・・・かつてアネックス1号計画で活躍したイワン・ペレペルキナでした。
M.O.手術「チョウセンアサガオ」の能力で相手に幻覚を見せたり、神経毒で死に至らしめたりするテラフォーマーとの戦闘経験が豊富な戦士です。姉のエレナが目の前でテラフォーマーに殺されてしまったという悲しい過去も持ってたりします。
相変わらず解説もほどほどに過去の主要キャラがどんどん登場してきますね・・・。復讐を兼ねてテラフォーマーズの過去作品を読んでみては如何でしょうか?まんが王国などの電子書籍サイトがおすすめです。売り切れを気にしなくて済みますし、買いに行く手間や受け取りの手間もなく購入できるからです。かさばらないので通勤通学などちょっとした空き時間で好きな巻を読めるのも便利です。
物語が本格的に激化する前に、テラフォーマーズのこれまでをおさらいしておかなくては・・・。
さて、この因縁の対決、どう動くか!?次号もとても楽しみです。