【テラフォーマーズ(新章地球編)】第43話「NOT WORD,BUT WALL 地と壁」読みました。火星で進化した生物。
2018年5月17日発売の週刊ヤングジャンプ No.24 に掲載のテラフォーマーズ(新章地球編)第43話「NOT WORD,BUT WALL 地と壁」を読んだ感想です。テラフォーマーズは作/貴家 悠、画/橘 賢一先生方の作品です。
東京沿岸部は守り抜いたが、南鳥島、種子島、鹿児島の一部の島3つを奪られてしまった。
さて、日本は一体どうなってしまうのか!?
チョウセンアサガオによる幻覚症状
テラフォーマーの「祈る者」と対峙したイワン・ペレペルキナのシーンから物語りはスタート。「映ってねーぞ?そのカメラ。幻覚だ。」と祈る者に告げるイワンでした。
幻覚とはどういうことかというと、イワン・ペレペルキナのM.O.手術能力はチョウセンアサガオ。その能力はターゲットに幻覚を見せて惑わせることができるのでした。つまり祈る者はイワンによっていつしか幻覚を見せられていた・・・となるのですが、
いったいどこからが現実!?
中継でテラフォーマーが中国国家主席の劉 就武を殺し、世界を恐怖に陥れたところは放送されていたのですかね!??
イワンの能力と過去の功績
そしてイワンの植物型(チョウセンアサガオ)の特異性について解説が始まりました。植物は“動けない”のではなく”動かない”のであるということ。決して不死ではないものの、1つの体の中で“死んでいる部分”と”生きている部分”が共存できるという事でした。
そして、それが故に、アネックス1号計画ではイワンは大量のA.E.ウィルスを体に定着させたまま、ウィルスに冒されることなく地球にウィルスを持ち帰ることができたのだそうです。
そう・・・、アネックス1号計画では、皆がテラフォーマーのサンプル(ウィルスのサンプルを得る為)を集めるのに苦戦していたのですが、イワンだけが大量のウィルスを自らが保菌してしまうことでサンプルを大量に集めることに成功していたのでした。
「祈る者」死すとも
「祈る者」の動きを弦で封じて、カメラと思わせていた銃でゴキブリの急所であるのど元の機関を打ち抜いたのでした。これは勝負ありでしょう・・・。
「祈る者」という統率者を失ったところで、その部下達は乱れることはなく、奪われた3つの島は制圧され続けたのでした。600年前の過酷な環境の火星にダメ元で送り込むも生存し、特異な進化を遂げた火星のゴキブリ「テラフォーマー」・・・。決して人の基準では図ることなどできないのでした。
「彼らの生存能力と戦闘力を甘く見るな!!」と監視の目を緩めることの無かった米軍でしたが、一瞬の隙に3島を占拠したテラフォーマーは1夜にして謎の建築物を築いたのでした。
これら建造物の意味とは!?
鹿児島にはA.E.ウィルスをモチーフにしたかの様な像、種子島は火星の人面岩の様なテラフォーマーの顔を型どった建造物、南鳥島には火星の謎のピラミッドをそのまま建造したかの様なピラミッド。
この目的がなんであるかはわかりませんが、テラフォーマーの並外れた戦闘力を労働力に使えばこうなって当然だと、改めて彼ら生物の恐ろしさを痛感したシーンで物語を終えました。
過去の振り返りが、今後読み解く上で重要に。
この区切り方だと、次どうなるのかがまったく想像がつきません。テラフォーマーズの作者である貴家 悠先生・・・さすがです。病気休載のブランクなどみじんも感じさせませんね。
読んでいるだけの読者でも、過去の物語を読み直したりして追いつこうとしても追いつけないでいるというのに・・・過去を読み返すなら電子書籍がおすすめ。気軽に購入して好きなとき好きな場所でテラフォーマーズを振り返ることができます。
物語が本格的に激化する前に、テラフォーマーズのこれまでをおさらいしておきましょう・・・。