コミック読書レポート #こみれぽ

ミラクルジャンプ No.15 (2013.6.25発売) に掲載された作品です。

週刊ヤングジャンプ連載中の本編では、火星に降り立ったメンバーが火星の巨大ゴキブリである通称「テラフォーマー」と壮絶な死闘を繰り広げています。火星での活動に不可欠な特殊能力を植え付けるための M.O.手術（モザイク・オーガン・オペレーション） を施されたアレックスとマルコスの術後のリハビリを兼ねて訪れたのが、神奈川県南部の湘南海岸でした。西暦にして実に２６１９年の出来事です。

外伝の楽しみ方

本編のパロディとして読もう

週刊ヤングジャンプ増刊のミラクルジャンプにて綴られている外伝も２作品目、悪ふざけも酷くなってきました（笑）もちろん外伝だからこそです。作者自らが書き下ろすパロディみたいな作品なので、単行本を片手に「このコマもパロディか！？」などと楽しみましょう。

湘南海岸を訪れたアネックス１号乗員達

湘南か…来るのは805回目だな…

２ページ目の冒頭、小町 小吉 艦長がこうつぶやいています。第２巻の第１話（SYMPTOM 変異）で「タイか…来るのは初めてだな…」とつぶやいた小町 小吉のセリフをパロったと気づいた人は多いと思います。

でも実際は、外伝の始まりページと第２巻の見開き表紙の次ページは、タイか湘南かの違いだけで、１ページ→２ページと、コマ割りも含めて同じ構成とは恐れ入りました。。

うおっしゃー！！熱い砂浜に一番乗りじゃああ！！

砂浜に駆け出す膝丸 燈とマルコスとアレックスの3人、この描写も第２巻の第６話（DEPARTURE 出陣）でアネックス１号の打ち上げに成功した直後艦内でシーラの「ムリしないで探検でもして来なさいよ」という言葉を待ってましたとばかりに駆け出した３人の行動と同じです。

そして膝丸 燈がビーチでアレックスとマルコスに「こんな時の心がまえとしてピッタリの日本語を教えておこう…『おっぱいがいっぱい』！！」と力強く日本語を教えるところも、第３巻の第１４話（AN OPERATION ある手術）で膝丸 燈がシーラに「『はじめてはせんぱいってきめてます』ほら言ってみ？」と教え込むのをパロってます。 欄外に書かれたオフサイドの説明も地味に笑えました。

女性陣も水着で登場

シーラやエヴァやイザベラまで

湘南海岸なので当然と言えば当然ですが、女性陣も水着で登場します。ミッシェル・Ｋ・デイヴスにシーラ、 三条 加奈子、柳瀬川 八恵子だけでなく、本編では惜しまれつつも死んでしまったシーラ・レヴィットやエヴァ・フロストやイザベラまで登場します。

人気投票したら上位に食い込みそうな女性陣ですね。しっかり読者サービスもツボをおさえてます。

この辺は何をパロったのか…

蛭間 七星と本多 晃のやり取り！？

外伝中で、ミッシェルが「バカな…！！何かの妨害はあるとは思っていたが、こんなに出発が早まるなんてことが…！！×× ××がッ…こんなことしてる場合じゃねぇ…！！！」と切り出し小町小吉に制止させられる描写…。蛭間 七星が本多 晃 元博士に「計画が早まっている」と言っていましたが、それ以外はだいぶ違うしここはオリジナルなのか本編から何かパロったのか…

みんなで海水浴を楽しむ

ミッシェルや小町小吉もしっかり加わり、スイカ割りやビーチボール、やけにリアルな魚の浮輪などで海水浴を楽しむアネックス１号メンバーでした。わいわい楽しく描写の中でミッシェルだけは真顔で燈にクロスチョップを仕掛けていたり、小町小吉に跳び蹴り食らわしていたりといい味出してました。

みんな適当に騒いでいる様に見えて、しっかりキャラは出来ています。

U-NASAにて

湘南海岸から帰った後も、個性やチームの特徴がよく出ていました。お土産をもってアドルフの元を訪れる面々の陽気さと面倒くさがるもしっかりお土産の”たこせん”を受け取るアドルフ・ラインハルト。八恵子に秘密の指令を出していた U-NASA の幹部や八恵子が真顔でオチをつける最後のコマまで。。楽しめました。

• ミラクルジャンプ No.15 2013年 7/30号 [雑誌]
  テラフォーマーズ外伝 CASE2 SHONAN 掲載
• テラフォーマーズ 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
  （パロディ元ネタ）
• テラフォーマーズ 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
  （パロディ元ネタ）