単行本3巻整理 火星での死闘始まる!【テラフォーマーズ】
ここでは、アネックス1号が火星着陸直前に襲撃を受けるところから火星地表での死闘が始まるコミックス第3巻の範囲(9話〜19話)のメインテーマを軸に、それ以前の巻で触れられた背景を交えたあらすじを紹介します。「コミックス第4巻以降(20話以降)から読み始めたから、いまいち話しについていけない。」という方向けのネタバレ情報です。
あらすじ
引き返す。今ならまだ間に合う!
火星到着を目前にして火星で進化した巨大ゴキブリ「テラフォーマー」の侵入を許した小町小吉(こまち しょうきち)艦長は、マニュアルに従い「地球に引き返す」という決断を下すのだった。だが、それに対するU-NASA(国連航空宇宙局)の回答はノー。任務の継続とプランδへの移行を要求される。
本艦は墜落の危機
アネックス1号本艦はメインエンジンに支障をきたし火星地表へと降下を続ける。そんな中、対テラフォーマー戦のプロフェッショナルである幹部達は冷静に、いとも簡単に侵入したテラフォーマー達を撃退した。艦内が静けさを取り戻したところで小町艦長から全乗組員へ緊急時のプランδ(デルタ)についての説明が行われるのだった。
プランδ
緊急プランδ(デルタ)に則り、6機の高速脱出機による火星着陸を試みることとなった。小町小吉艦長を班長とする日米合同第一班、ミッシェル・K・デイヴスを班長とする日米合同第二班、アシモフを班長とするロシア・北欧第三班、劉(りゅう)を班長とする中国・アジア第四班、アドルフを班長とするドイツ・南米第五班、ジョセフを班長とするヨーロッパ・アフリカ第六班。彼ら全6班は、再びアネックス本艦の墜落地点で合流することを誓い、同時の迎撃を避けるため別方向へと飛び立っていった。
テラフォーマーの奇襲
地球のゴキブリは予想だにしないところに突如現れる。それは火星のゴキブリであるテラフォーマーも同じだった。ジョセフ率いる第六班は本艦からの脱出直後に網で身動きを封じられてしまう。そして続々とテラフォーマーが集まってくるのだった。アシモフ率いる第三班は、周囲をレーダーで調べていたにも関わらず、降って沸いたかの様な一体のテラフォーマーによって班員一名が死亡、アシモフも腕をもがれてしまった。小町艦長率いる第一班も、レーダーの死角に潜んでいたと思われる一体のテラフォーマーの不意打ちを受けたのだった。
それはバグズ手術の能力
しかもテラフォーマーは予想だにしない能力を持っていた。第三班の班員エレナは網による捕獲を試みるも、突然の高速移動で飛びかかるテラフォーマーを捕らえきれず首をもぎ取られてしまう。一方、第一班は網での捕獲に成功するも、捕獲された状態から発した高温のガスが班員シーラの胸を貫く。
それは紛れもなく、かつて火星を訪れたバグズ2号計画のメンバーに施されたバグズ手術の能力。その技術を盗まれていたことを知り、まさかの事態に一時がく然するアネックス1号メンバーだったが、小町艦長が「時代遅れの技術に頼っていやがれ!」と切り出す。
M.O.手術(モザイク・オーガン・オペレーション)
アネックス1号メンバーが施されているのはバグズ手術を進化させた M.O.手術。原理こそ同じだがバグズ手術の強みを残したまま、前身のバグズ手術ではなし得なかった昆虫以外の様々な生物をベースとすることができる様になっていた。シーラの敵討ちに闘志を燃やす第一班のマルコスが節足動物「アシダカグモ」をベースとした一例である。アシダカグモはゴキブリを主食とするだけに次々とテラフォーマーを撃退していくのであった。
二世の力
U-NASAが「大きな戦力であり希望である」と言うのが、第二班のミッシェル・K・デイヴスと膝丸燈(ひざまる あかり)の2名。彼らは M.O.(モザイク・オーガン)を親から受け継いだ二世であり、人間離れした能力を生まれつき持っていた。また M.O. を生まれ持つため M.O.手術の成功率がきわめて高く、ためらいなく希少な昆虫をベースに追加できたことも相乗効果を生んでいた。
彼らの属する第二班も20体ほどのテラフォーマーから攻撃を受けたが難なく勝利。膝丸燈の能力で3体の生け捕りにも成功した。しかし一瞬の隙を突く出来事だった。湖で顔を洗うミッシェルに対して水中からテラフォーマーが襲う。湖に引きずり込まれるミッシェルを助けようとする膝丸燈だったが、非戦闘員が残る高速脱出機にも一体のテラフォーマーが飛来した。勝利もつかの間、テラフォーマーとの死闘が再び幕を開けた。
詳しくは TERRA FORMARS 3巻で
週刊ヤングジャンプ連載のテラフォーマーズ。第9話〜第19話を収録したTERRA FORMARS 第3巻(集英社:ヤングジャンプコミックス)、火星着率直前でのテラフォーマーの襲撃から火星に降り立って直面したテラフォーマーの脅威、アネックス1号メンバーの特徴や強さや能力など物語が動く重要な要素がたった10話に詰まっています。全ての話しの礎となる部分なので、抑えておくことを強くお勧めします。