テラフォーマーズ 第27話 [EVIL PLANT 怪奇植物] の感想【テラフォーマーズ】
週間ヤングジャンプ51号に掲載の第27話 [EVIL PLANT 怪奇植物] を読んでの感想です。
テラフォーマーが幻覚を見たわけ
イワンの M.O.手術の能力
先週、アシモフが幻覚を見たテラフォーマー(火星のゴキブリ)に対して、「地球にはなんぼ緑色でおいしそうでも、食らっちゃいけねぇ植物があるんだぜ。」と言った意図を理解していませんでした。そして今週号の冒頭「チョウセンアサガオ」が1ページ打ち抜きで載っていたにもかかわらず、「ああ、先週アシモフが植物の毒について話していたな」くらいしか思いませんでした。しかし、これは紛れもなくイワンの M.O.手術の能力! まさか怪奇植物がベースとは恐れ入りました。
テラフォーマーの急所
生命活動源
テラフォーマーが爆発的な運動量を得る仕組みは、前身の気門から取り込んだ酸素に多糖類アミロースでできた甲皮を直に燃焼させるためだそうで、主な生命活動に必要な酸素の大部分は人間同様「肺」で賄っているそう。
ゴキブリの名残り
中枢神経システムの幾ばくかはゴキブリの頃のままで、胴体のコントロールは頭部ではなく胸部「食道下神経節」で行っているそう。それゆえ、頭部が無くなっても地球のゴキブリ同様に活動できるものの、「食堂下神経節」が無事で肺の入り口が開いていることが条件であり、喉を潰してしまえばその限りではないとのこと。
シルヴェスター・アシモフの娘
U-NASAで闘病中
現在、アシモフの娘がU-NASAの病棟にいるそう。病状は書かれていませんが、U-NASAの病棟というのだからA・Eウィルス(エイリアン・エンジン ウィルス) でしょう。「娘が帰る祖国を守るため、それを脅かすウィルスやゴキブリや古代文明等のテロリストは全て追いつめ息の根を止めてやる」とアシモフは宣言しています。その言葉か空気を感じ取った2体のテラフォーマーがアシモフのそばから逃げ出そうとしますが、アシモフはそれを逃さず退治しました。
テラフォーマー捕獲
姉エレナの代役をはたす
イワンのM.O.手術「チョウセンアサガオ」の能力で幻覚を見せられているテラフォーマーですが、イワンが捕獲器での捕獲を申し出ます。ここでもまた語られてはいませんが、何かを悔やんでいるかの表情でイワンはアシモフに「”筒”を…持たせて下さい…オレに…」という言葉、黒いコマが2つ続いて捕獲器の網を放つ描写、「ターゲット、捕獲…!」と言う言葉から、姉の任務を代わりに遂行したかったのでしょう。
姉のエレナは、このテラフォーマーを捕獲器で捕獲する任務中にテラフォーマーが持っていたバグズ手術「メダカハネカクシ」の能力で一気に間合いを詰められ殺されてしまいました。
テラフォーマーは頭脳を持っているのか?
一匹を締め上げているアシモフを2体のテラフォーマーが攻撃する様、アシモフの言動に逃げだすテラフォーマーの様子を見て、「何を思って殴りかかっている…。 仲間想いか?命令か?それともやっぱ俺らがキモいだけか?」(アシモフ)、「最後…やつら背を向けて逃げた様に見えたのは…、やっぱり只の”判断”なのでしょうかね…?」(女性班員)、「案外学んだのかもしれないぜ。人間は”怖い”ってな」(アシモフ)と真相はわからないながらも虫の領域を離れ頭で頭で考える始めている可能性を語っています。
訪れる夜
火星の1日は地球とほぼ同じ24時間、2620年4月12日ミッション開始から4時間経過でついに火星は夜へと入ります。闇でよからぬことが起こりそうな嫌な予感がします。どうやら雨も降ってきている様で、さらに不安を煽ります。
中国・アジア第四班が全滅!?
最後のコマでミイラ化したの様な人間の描写がありました。過去のバグズ計画で死亡した地球人かと思いましたが、なんと「Liu Yiwu 4th divisian」と書かれたタグが映されていました。この人物はアネックス1号計画で任務にあたっていた第4班の劉であることは間違いない様です。その回りにも同様の数人倒れていることから、ミッション開始早々全滅してしまった様です。いったい何が起こっているというのでしょうか!?