【てらほくん】第1話 [第1話 未知との遭遇]読みました。テラフォーマーズからスピンオフ!新感覚ギャグ漫画に!!
週刊ヤングジャンプの新年合併特大号(6.7)に掲載の「てらほくん」第1話読みました。「てらほくん」は同紙連載中の貴家悠・橘賢一先生の人気作品「テラフォーマーズ」からスピンオフした新感覚ギャグ漫画です。作者のフォビドゥン澁川先生といえばキャラが拒絶反応を示すほどにキモイくせについつい読んでしまう「パープル式部」を思い出します。
しかしカラー表紙を見る限りまともな絵も描けるんですね(^_^;)
表紙を飾るてらほくん、膝丸 燈、ミッシェル・K・デイヴスも可愛くかけてるし、背景の色使いもとても可愛くふわっとした感じにまとまっていて愛着がわきました。
「てらほくん」1話はこんな話し
物語の主人公はもちろん膝丸 燈!秋田 奈々緒と小町 小吉を両親に持つ小学5年生です!?
それにある動物が一匹加わろうとしていました・・・
「ペット飼いたいんだけど・・・いいかな?」と切り出す燈に、反対する小吉とあっさりOKを出す奈々緒。その動物とは火星のゴキブリであるテラフォーマーをコミカルに可愛くしてみた「てらほくん」でした。なんと燈は「てらほくん」をペットにしたいと申し出たのでした。(あらかた予想はできたと思いますが・・・)
でも、原作通り・・・
てらほくんの出会い頭の一撃で首をへし折られた奈々緒・・・
それを目の当たりにした小吉は燈に「保健所(U−NASA)に返してらっしゃい!」と突き放すのでした。
一度はてらほくんを飼うことを諦めた燈でしたが、てらほくんや爆 致嵐とのいざこざの末、「地球生物(かいぬし)を嘗めんなよ!」とじゃれつき、再び両親の説得へと向かうのでした。
原作を知っててこそおもしろい!
スピンオフですからね。
まず絵がとても特徴を掴んでいます。それでいてコミカルタッチで愛着がわきます。そして原作で登場したシーンやセリフ、ギャグなどがところどころに織り交ぜられていて、その都度原作を思い出してはくすっときてしまいます。
小吉がシリアスな表情で「待て待て」といっているコマ。たしか原作にもそんなシーンありましたよね??「ベビー・スキーマ」という言葉を解説の差し込み方ともって行き方も原作のタイミングと通じる者があります。燈が胸をドンっとたたき「任せておけ」という原作まんまのセリフも大胆に上手く挿入してますし、燈が「全くなるほどだぜ!はじめから飼わせる気なんて無ぇってワケだ!」というセリフも燈のセリフかは忘れましたが似たようなのが原作にもあった気がします。
「そう・・・話せば分かる!」っていう奈々緒のセリフも、「アキちゃん」と呼ぶ小吉の姿も、やっぱり話して分からないストーリー展開も、「今考えた!」「今思いついた!」という膝丸心眼流による『疲れの太刀』!!という剣術も、勝負ありでてらほくんがガクッとくる様も「恨みっこ無しだぜ・・・!」という燈の決めぜりふもすばらしい。
そして話しは急転し、意外な登場人物を迎えます。
「『膝丸 燈』捕獲完了っ。やったネ!」
誰だか分かりますね!
そう!担任の爆 致嵐先生が登場です(!?)
「赤点の補習をサボって今まで何をしてたいたんだい?」という爆に、「俺、何の伏線も張らずに補習サボった事になってる!?」と驚きを隠せない燈。原作ではそんな展開ありませんでしたが、しっかり伏線を張る原作にひっかけたコメントなのだと思います。
そしてそのまま爆先生の暴言が続きます。
「出来たら生きたまま連れて行きたいなぁ」とか「安心してよ。むやみに殺したりはしないよ。」とか「ただ補習中、何度か慰みものになる可能性がある程度だよ。男のコでもね。」とか、原作が燈やミッシェルを捕獲したシーンを思い出させるセリフが満載です。よくこの学校の先生という設定でこの言葉を使えたものです(^_^)
最後に爆の名言?「・・・無理だぁ。我操・・・・・・」で締めてます。
そして最後、てらほくんを連れてもう一度家に帰ろうとする燈くんのシーンでは、てらほくんのひとふりを間一髪でかわす燈の立ち振る舞いや、とどめは言わずと知れた膝丸 燈の名台詞「地球生物を嘗めんなよ!」でくくる感じ、フォビドゥン澁川先生のテラフォーマーズ・マニアっぷりも垣間見えます。
オリジナルギャグも満載。次話も楽しみ。
てらほくんを飼おうと説得する燈のセリフ、「橋の下に捨てられてた可哀想なヤツなんだよ!家族になろうよ!」の”家族になろうよ!”に”ふくやままさはる”とルビがふってあったり、小吉の「なれんわ!橋の下で暮らすのが可哀想っていちいち言ってたら、我が家は知らないおじさんで溢れかえっちまうぞ!」という返しも笑えましたし、その時に添えられていたホームレスらしきおじさんの絵に抜擢されているのは劉 翊武とゴッド・リーの姿(と思われる)も笑えます。ナイスなキャラ抜擢です(^_^;)
そんなオリジナルギャグも満載の「てらほくん」、次回がとても楽しみです。何話まで続くのでしょうか。かつてWxY の作者 マドカ マチコ先生が、ヤングジャンプ No.5・6合併号(1/4発売)に掲載の自分の作品をテラフォーマーズのパロディにした時の新鮮さを感じました。あのとき1週目は超笑えたのですが、2週目は失速感満載で残念ながら笑えなかったので、そうならないことを願ってやみません・・・。まぁ、この調子なら大丈夫そうですね。