コミック読書レポート #こみれぽ

人間と喰種（ぐーる）の心の葛藤が描かれた作品性に魅かれて読み始めたのですが最近は全くその影もなく、今回に至っては月山（喰種：通称「美食家」）とトーカ（喰種）の戦いだけで終わりました。身内のケンカ。

カネキは月山の何をしっている！？

今回はセリフがほとんどありませんでしたが、カネキ（元人間の喰種：主人公）がこぼした言葉「これがトーカちゃんの赫子・・・、あの月山さんをあそこまで・・・」って・・・。月山の何を知っているのかという感じです。タロちゃんを殺した月山？美食家の事件で報道された月山？瀕死のニシキ（喰種）をボコボコにした月山？

最後は貴美さんを狙いニシキに止められる

最後は、不利だと思った月山が貴美さん（人間：ニシキの彼女）を喰おうと走る。良質の食事で常にメンテナンスしているという月山がいまさら食事して何になるのか？というのと、無防備になると言えば食事や排泄行為だと言うのに、戦いのまっただ中に食事を試みるのは正気とは思えない。トーカも月山の言う「戦略的咀嚼」をみすみす許す様では微妙すぎます。

そして、その月山のネクタイをつかみ動きを封じるニシキ。歩くことどころか起き上がることもままならないニシキが、全力で貴美さんの元に向かう月山のネクタイをつかむのも難しそうだし、ましてや加速している月山の動きを止める程の力が出るとは到底思えない。全力で走っているならネクタイは後ろになびきそうなものですが、首の真下で捉えているのも気になるし。最後のはかなり揚げ足取りですが・・・

喰種ってこんなに強いの！？

しかし、20区のおとなしいという喰種どうしのケンカがここまで激闘を繰り広げているということは、他の区の喰種はもっと強いということに・・・。こんなの生身の人間がクインケ（対喰種用の武器）を持ったところでかないっこないと思うのですが。喰種捜査官がほぼタイマンでトーカやカネキに挑んで来たのが無謀過ぎます。それともアカデミーを卒業すると人間離れした能力が身に付くのでしょうか。少なくとも、過去に登場した喰種捜査官の真戸さんも亜門くんも鍛え抜かれた人間程度の設定で決して超人ではなかったと思います。