東京喰種 第107話 [裂目] の感想【東京喰種】
嘉納邸での嘉納・アオギリ・カネキ達・CCG・あんていくの動きはいったん収束を迎える形になりました。
また錯乱中のカネキ
万丈は大丈夫か!?
CCGの亜門 鋼太郎の一喝で正気に戻ったかと思いきや、助けに来た万丈に対して腹を貫く一撃を浴びせるカネキでした。この一件で亜門の功績が薄れたのもそうですが、赫子でなく素手で喰種の肉体を貫くというあり得ない攻撃力を披露したカネキ・・。カネキのとんだ行動に、周囲は緊張に包まれます。
万丈の助けに入る万丈の子分3人を軽々とはねのけ、「カネキくんッ!! 正気に戻りたまえ」と制す月山をも蹴り倒します。今度は万丈と違いみんな軽傷・・。手加減してくれたみたいです。
我に返るカネキ
ここで倒れている万丈に気付きはっとワレに返ったカネキ。叫び膝を落とし「自分に制御できない力を使っちゃいけなかった」と悔やみ、「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」と繰り返します。
「自分に制御できない力を使っちゃいけなかった」と言うそのセリフは前にも聞きました。だから日々心身ともに鍛練してたのかと思いっていたのですが、そうではなくて同種喰ういに励み狂気の力を得ようとしていただけだったとは。。
万丈レベルアップ
なんとか万丈の治癒のかぐねが開化し、事なきをえたカネキでした。
カネキを許した万丈はいいとして、子分や月山の冷静さやカネキに恐怖を覚えない様はすごいですね。「やはり隻眼の喰種だ」とか「次は自分が同種喰いの対象にされる」とか思っても良さそうですが・・。万丈はカネキに「俺は平気だ。だからもう自分を責めるな。俺はお前の盾だ。・・・言ったろ?・・・誰かを救う前に、お前が救われてくれ。」とカネキに優しい言葉を投げかけ、その場を締めます。
篠原特等捜査官
篠原の安否は!?
一方で「眼帯」ことカネキ追い払うことに成功した亜門は、倒れた篠原の元へと駆け寄ります。
なんとか意識を取り戻した篠原は、亜門に対し「悪い・・・。衝撃でトんでた。なぜか知らんが私を喰うまいと抵抗してるようだった。散らばった『アラタ』を囓ってたよ・・・」と語っていますが、”衝撃でトんでた”というわりには、衝撃でトぶきっかけとなりそうな一撃を食らった後のことをしっかり覚え、分析までしてるではないかと思ってしまいます・・・
大きなヒントを与えてしまった。
ところで、篠原が生きていたとなると、カネキは錯乱するあまりに篠原と対峙していた時に「あんていく」とか「ヒデ」とか「トーカ」とか、CCGに聞かれてはマズい単語をたくさん言ってしまいました。これをきっかけにCCGが新たな動きを見せることは確実でしょう・・・。
嘉納医師
さらに別の場所では、これらの光景をモニタで監視する嘉納 明博医師の姿がありました。
嘉納+アオギリ
そこには喰種集団「アオギリの樹」のエトや鯱など嘉納を追っていたはずの喰種までいました。エトの「ありがとうね先生。先生が来てくれるならタタラさんも喜ぶよ」という言葉からは、このわずかな間で和解したことが読み取れます。「・・・私はヒトの身だが目的は君たちと同じ。お互いの利点を有効活用しよう。」と返す嘉納・・・。さすがにまだ腹を割って手の内を話すような仲ではないはずですが・・・
さまざまな矛盾
「CCGの捜査が入る。ラボの録画データは破棄しておくよ。」という嘉納のセリフも、CCGの捜査が入った結果として今の状況だと思うのですが・・・。瀕死の重傷を負ったシロを連れてきたクロに対しても、「回復は不可能だ。置いてゆきなさい。」と非道の一言を残す嘉納・・・。エトや鯱がいるからいいようなものの、生身の人間一人だけだった場合でも果たしてクロという隻眼の喰種に対して同じセリフを吐いたのか。
さらには傷ついたクロを前に「ひどい有様だ・・・。すぐに食事をとり、Rc活性剤を注射しよう。」と言ったばかりにも関わらず、シロを見捨てる発言が出た直後、ショックでしゃがみ込むクロを前に「ほらクロ・・・、置いていくよ?早く帰ろう。」と、もはや食事のはなしもRc活性剤の話も二の次になっている感がぬぐえません。
次号新展開!?
リゼと四方
なにやら強引にまとめた感はありますが、最後は四方とリゼの町を臨むシーンで締め新展開を予想させる形でした。四方とリゼを中心とした動きに入っていくのでしょうか!?今回の第107話は、週刊ヤングジャンプ No.2 – 2014/1/8号(2013年12月12日発売) に掲載されています。