東京喰種 第108話 [人工] の感想【東京喰種】
嘉納邸での死闘を終えてアジトへと戻ってきたカネキ達。複雑な想いも胸に新展開のスタートです。
金木 研
後悔
狂気の道を選んだにも関わらず、また昔の様に「自分で制御できない力を持って仲間を傷つけてしまったこと」を悔やみ、部屋に独り塞ぎ込むカネキでした。万丈を貫き、子分や月山を蹴散らしたのは半赫者の赫子でも、神代 利世の赫子でもなんでもない素手による突き・・・。制御できない力でもなく、単に精神力の問題である様な気がします。
独りにしてくれ
「・・・悪いんですけど、独りにしてもらえませんか、月山さん。」というカネキに「長居するつもりはないよ」と手短かにこれからも仲間であることを告げる月山 習でした。月山がカネキの気晴らしのためにと持ってきた本をぼんやり読むカネキ。その中で目に止まったのが高槻泉の新作「吊しビトのマクガフィン」でした。
笛口 雛実
読書中のカネキの元へやって来たのはヒナミ。月山には独りににしてくれと言っていたカネキも、かわいい少女はウェルカムの様で、あれよあれよというままに意気投合し高槻泉のサイン会にいく話しとなりました。
篠原 幸紀 / 黒磐 巌
一方でシーンは変わり、カネキに重症を負わされ療養中のCCG特等捜査官の篠原。そこへお見舞いに訪れたのは同じく特等捜査官の黒磐でした。
その話題はさまざまでした。
- 篠原がやられた喰種であるカネキを上等捜査官の亜門 鋼太郎は『眼帯』と呼んでいること。
- 赫者の赫子『アラタ』の装甲でも耐えきれない程の一撃を繰り出す要注意喰種だということ。
- かつて喰種の身体能力をヒトに組み込む研究をしていた奴らがいたらしいこと。
- 嘉納の屋敷地下で出くわした未成熟の喰種や半赫者の存在。
- 嘉納が残したと思われる現在捜査中の行方不明者の名簿が見つかり、名簿には金木 研(喰種『カネキ』の人間での名前)の名もあったこと。
- 篠原は嘉納が地下施設で人工喰種を造っていたのではないかと予想。
黒磐がわざわざ足を運んだ理由
そんな熱いやりとりの後、篠原は「それにしても、いわっちょ。わざわざ足を運んできたってことは、ただ見舞いに来ただけじゃないんでしょ?」と問いかけ、黒磐は「うむ」と答え話し始めます。
いったいどんな重要事項が飛び出すのか!?
2つの映像を見せた黒岩の見解は「梟は二体いるかもしれん。」と言いました。
・・・。肩透かしもいいところです。
高槻泉サイン会デート
さてシーンは再び、高槻泉のサイン会デートに向かうヒナミとカネキ。
CCGに顔を見られ特別手配までされているとは思えない装いのヒナミ、以前は目立つからと黒髪のウィッグをつけていたカネキも白髪のままで眼帯までつけ、もはや篠原や亜門、什造にでも出くわしたらアウトといった感じです。
手を繋いで仲良く会場インしたヒナミとカネキ。寝坊したと駆けつけた高槻泉と対面したところで次号へ。
新展開はいいけれど・・・
嘉納戦が決着して新展開というのはいいですが、しかし今までのストーリーをリセットしすぎではないでしょうか!?今回の第108話は、週刊ヤングジャンプ No.3 – 2014/1/15号(2013年12月19日発売) に掲載されています。