東京喰種 第140話 [切声] の感想【東京喰種】
ついに激突した主人公で元人間の喰種「金木 研」とCCGの死に神と異名をとる「有馬 貴将」、展開は有馬による圧倒的優位な展開でした。カネキはこのまま敗れ去ってしまうのでしょうか・・・
母と過ごした日々
もはや為す術無く朽ち果てたカネキの前に走馬灯の様に過去が脳裏によみがえるのでした。
まずカネキの脳裏に浮かび上がった景色は、かつてカネキが幼い頃に母と過ごした街の風景でした。カネキの家では内職をする母の姿、周りの全てをどうにかしたくて自分自身を追い詰めた母の姿に胸を痛めるカネキでした。
仲間
そのままシーンが切り替わる様に、万丈や笛口 雛実、西尾 錦、月山 習、霧島 董香といった喰種の仲間達が次々とフラッシュバックしていました。それを目の当たりにしたカネキは、母の姿と重ねて、まるで他人のことを考えるフリして自分の事しか考えていなかったことを悟るのてした。
カネキと金木・・・
公園で一人遊ぶ幼少の金木に声をかけ、帰路を共にするカネキ・・・。「大きくなったら、お母さんみたいに誰かを助けてあげられるかなあ・・・」という幼少の金木の言葉を聞いて「ごめんよ・・・ぼくのせいだ・・・」と自分の決心を悔いる現在のカネキでした。
神代 利世
そして最後は、カネキが喰種になるきっかけとなったあの鉄骨落下事故へ・・・。神代 利世を直撃した鉄骨の先へ、意識を失いつつも視線を向ける自分自身を思い出していたのでした。カネキがその先に見た者はピエロの喰種・・・。
もはやその意味すら分からず、我に返ったカネキのハズでしたが・・・、そこには有馬 貴将の姿があり、もはや我に返る余地すらない、首を切断され絶命したとさへ思える程のカネキの姿がありました。
矛盾に矛盾を重ねつつも物語の核心に迫る様な不思議な回でした。
今回の第140話は、週刊ヤングジャンプ No.39 に掲載されています。