ヤングジャンプ No.29(6/14発売) ベスト1
ヤングジャンプ No.29(6/14発売) で私のベスト1は「ロンジコーン」でした。
ロンジコーン
どんな話しだったか
いつもふらふらしていた主人公の「あすなろ」、美容師東條との出会いをきっかけに美容師にあこがれ、全くの未経験にも関わらず半ば強引に体験入店を果たす。ところがその1日目、雑用雑用の連続にキレて店内で暴れてしまう。皆の白い目をよそに”厳しい”と評判の店長が優しい言葉をなげかける。
その店長の態度に「なんで、俺なんかに教えてくれるん・・すか」と聞く”あすなろ”。店長曰く「ここのスタッフ全員、新人時代にお前と同じ道を通ってきているからだ」とのこと。続けて「アシスタントの大変さ、いろんな葛藤や無力さを知っているから、お前の気持ちが米粒くらいはわかるからだ。」と。
何を感じたか
“あすなろ”が店長に訳を聞くところ、これには全くの同感でした。『なんて懐の広い店長なんだ。』と思っていました。その言葉をうけて人が変わったかの如く、熱心に仕事に取り組む”あすなろ”。頭ごなしにしかるのでもなく、場を繕うだけでもなく、べったりついて教えるわけでもなく、当人のモヤモヤを取り除き、働く意識を引き出す技術はさすがだと思いました。
下積みのアシスタントについても、「今のお前に理解できないだろうが」と前置いた上で、小さなひとつひとつの作業の中から「使い終わったカラーカップを洗う時の薬剤残量を見て、あの髪の長さにどれくらいの薬が必要か」とか「どの大きさのロッドを巻けばどれくらいのパーマウェーブがでるのか」とかがイメージできるという例えも、下積みの重要さを意識させ「考えて仕事をする」ことの大切さを諭す、すばらしいアドバイスだと思いました。
朝礼で店長がしめた「今日も一日、プロの仕事をしましょう!」というフレーズ。有言実行、すばらしい店長です。