週刊ヤングジャンプ No.30(6/27発売) ベスト
週刊ヤングジャンプ No.30(6/27発売) で私のベストは「あるみちゃんの学習帳」でした。
あるみちゃんの学習帳 第0話 天乃原あるみの青春。
最近ヤングジャンプ紙面で「あるみちゃんの学習帳」を見てないなと思ったら4号ぶりの掲載でした。しかも最終回特別編だそうで、あるみちゃんが生きている時代の物語ということで第0話みたいです。
賃貸アパートでのなんでもない日常
安そうな賃貸アパートで生活するあるみと総司(そうじ)でした。だらだら生活の兄「総司」としっかり妹「あるみ」の生活です。10年前に両親を亡くしていたんですね…。あるみの「ただでさえ、生活リズム合わないんだから、家族との交流は意識してしないと。」というセリフ、全くその通りですね。
総司はロボット工学者。きっと平日は残業で毎日遅いのでしょう…。方や女子高生のあるみ。朝は早くて帰りも早く規則正しい生活なのかと。
心をもったロボットの開発
総司が取り組んでいるのは「心を持つロボット」。つまりロボットの方のあるみに積まれた「こころ回路」の事ですね。それを仕事で開発していたとは…。
何故あるみはロボットに?
あるみが若くして死んでしまって、おじいさんが総司のロボット技術にすがってあるみを再生してもらったわけですが、その辺の細かないきさつが明らかにされました。
「何が悲しくて、いつまでも妹と一緒に暮らさなきゃならんのだ。気持ち悪い。」という総司に「フンだ!いいよーだ!今からコンビニ行くけどお兄ちゃんの分のアイスは買って来てあげないから!」と返すあるみ。単なるささいな口げんかですが、これがお互いが聞いた最後の言葉に…。あるみはトラックに轢かれ命を落としてしまうのでした。
ケンカを悔やむ総司と、大金持ちのおじいさんが望むあるみの心を持ったロボットの製造が重なり、総司はロボット法違反を承知で人間そっくりのロボットを作る決意をするのでした。
「……二度と後悔はしたくない」と。
あるみの心が宿る
天乃原のおじいさんのお金があったおかげで、ロボット自体は人間そのもの。あとは心がどう宿るかでした。ロボットに記憶をインプットし、調整を加えることであるみそのものの心を宿すこともできるそうです。
おしとやかで女の子らしい立ち振る舞いをするあるみロボット。おじいさんの前ではおとなしい方だったし問題なさそうと婚約者の芽子(めいこ)は言うものの、総司は1年以上じっくり時間をかけてあるみそのものの性格に調整していきました。ケンカして分かれた最後をもう一度やり直すために…。
こうして再びあるみと総司の日常が再スタートしたのでした。今回の最終話(第0話)を読んでから「あるみちゃんの学習帳」第1話を読み返すとまた違った楽しみ方ができそうですね。